匠の逸品、数寄屋風の腰葺き屋根の平屋
M様との出逢い
ご親戚のK様からのご紹介。地元松代町で古くからの実績と、品質な木材、高い技術力をかねてから耳にされおり、匠の技を生かした住まいをオーダーされました。
外観 軒を深く配した数寄屋風の腰葺き屋根
広縁に連なる庇
ヒノキポーチ柱と縦格子
垂木、野地板を表した軒天井
玄関ホ－ル 地束、吊束にイチイ、秋田杉根杢の地袋戸は浮づくりで仕上げた
稀少な木材と匠の技が融合した飾り棚
欅（ケヤキ）の造付下駄箱に、天井は網代（アジロ）板に桜の錆び丸太を設えた
ホールと廊下のコーナー部分（出隅部）には、桧の磨き丸太を据えて、繊細で柔和な雰囲気に
キッチン 配膳カウンターには桜の一枚板が美しい
欄間 築90年の旧宅で使われていた欄間を再利用
和のカーテンBOX
下地窓で粋を演出
座敷 12.5帖。厳格で正統な座敷。柱の長さ、竿縁、長押などすべて特注寸法で構成されている
竿縁・稲子天井、高さ2.7M
木のプロならではの柱は11尺の4寸5分角
ヒノキの造作材。春原木材ならではの上質な木目と艶が映える
本床ノ間、仏間
槐（エンジュ）の床柱に一位（イチイ）の落し掛。ともに北海道産の良材
大黒柱、8寸角（24ｃｍ角）桧
サル面加工の竿縁と本格二重廻り縁。伝統の継承
侘び寂びの心
この建物のポイント
数寄屋をテーマとした端正で軽快な切妻屋根の平屋。重さと明るさを迎え、繊細さの中に素材の質感を際立たせた。農家用裏玄関も設えた。
性能
外壁に火山灰塗壁を採用。断熱材は自然素材のセルロースファイバー。2つの究極のコンビネーションにより、土蔵造りのような真夏の涼感を実現しました。地域と調和し、決して主張することのない佇まい…。「匡マイスター」
